第27
号議案は、
地球温暖化対策の推進に関する法律の一部改正を踏まえ、所要の改正をしようとするものであります。
第35
号議案は、茨城県
産業技術イノベーションセンターの設備の開放等に伴い、
設備使用料及び試験等の手数料について所要の改正をしようとするものであります。
第74
号議案は、
新型コロナウイルス感染症拡大防止営業時間
短縮要請協力金返還金の支払いを求めるため裁判所へ訴えを提起しようとするものであります。
第75
号議案は、時効の到来した
放置廃棄物検査事務管理経費のうち回収不能の債権について権利の放棄をしようとするものであります。
第76
号議案は、
中小企業事業継続応援貸付金のうち、破産等により免責となった回収不能の債権について権利の放棄をしようとするものであります。
審査の結果、各案件はいずれもその内容を適切なものと認め、
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
以上、審査の経過並びに結果を申し上げましたが、本
委員会の決定に対し
議員各位の御賛同をお願いいたしまして報告を終わります。
5
◯石井邦一議長 次に、
保健福祉医療委員会委員長磯崎達也議員。
〔
磯崎達也保健福祉医療委員会委員長登壇〕
6
◯磯崎達也保健福祉医療委員会委員長 保健福祉医療委員会に付託されました案件のうち、本日報告を求められております
予算関係以外の議案9件、報告1件、請願1件につきましてその審査の経過並びに結果を御報告いたします。
まず議案の内容を申し上げます。
第28
号議案は、
地域医療の充実に必要な医師の養成及び確保を図るため所要の改正をしようとするものであります。
第29
号議案は、
こども家庭庁設置法の施行に伴う
関係法律の整備に関する法律の施行に伴い所要の改正をしようとするものであります。
第30
号議案は、
児童福祉法に基づく
指定通所支援の
事業等の人員、設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い所要の改正をしようとするものであります。
第31
号議案は、
児童福祉法に基づく
指定障害児入所施設等の人員、設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い所要の改正をしようとするものであります。
第32
号議案は、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の第3条第2項及び第4項の規定に基づき、
内閣総理大臣、
文部科学大臣及び
厚生労働大臣が定める施設の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い所要の改正をしようとするものであります。
第33
号議案は、
児童福祉施設の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い所要の改正をしようとするものであります。
第34
号議案は、
幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い所要の改正をしようとするものであります。
第77
号議案及び第79
号議案は、時効の到来した母子・父子・
寡婦福祉資金貸付金及び
県立中央病院の
診療料等のうち回収不能の債権についてそれぞれ権利の放棄をしようとするものであります。
報告第2
号別記3ないし別記5は、
交通事故の和解についてそれぞれ承認を求められたものであります。
審査の結果、各案件はその内容を適切なものと認め、
全会一致をもって原案のとおり可決及び承認すべきものと決定した次第であります。
次に、請願の審査について申し上げます。
5年第2
号介護保険制度の改善を求める請願につきましては、願意不適当と認め不採択とすることに決定した次第であります。
以上、審査の経過並びに結果を申し上げましたが、本
委員会の決定に対し、
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして報告を終わります。
7
◯石井邦一議長 次に、
営業戦略農林水産委員会委員長水柿一俊議員。
〔
水柿一俊営業戦略農林水産委員会委員長登壇〕
8
◯水柿一俊営業戦略農林水産委員会委員長 営業戦略農林水産委員会に付託されました案件のうち、本日報告を求められております
予算関係以外の議案3件、報告1件につきまして、その審査の経緯並びに結果を御報告いたします。
まず、議案の内容を申し上げます。
第36
号議案は、大
規模農場で
鳥インフルエンザが発生した際の
行政機能の低下による
県民生活への影響を最小限にとどめるとともに、
養鶏産業の振興を図るため本条例を制定しようとするものであります。
第68
号議案は、令和4年度において県が行う林道及び
漁港事業に対する市の
負担額を変更しようとするものであります。
第69
号議案は、令和4年度において県が行う
土地改良事業に対する
市町村の
負担額を変更するものであります。
報告第2
号別記8は、令和4年度茨城県
一般会計補正予算であり、高
病原性鳥インフルエンザ防疫措置予算として
歳入歳出補正を専決処分したことについて承認を求められたものであります。
審査の結果、各案件は、いずれもその内容を適切なものと認め、
全会一致をもって原案のとおり可決及び承認するべきものと決定した次第であります。
以上、審査の経過並びに結果を申し上げましたが、本
委員会の決定に対し、
議員各位の御賛同をお願いいたしまして報告を終わります。
9
◯石井邦一議長 次に、
土木企業立地推進委員会委員長金子晃久議員。
〔
金子晃久土木企業立地推進委員会委員長登壇〕
10
◯金子晃久土木企業立地推進委員会委員長 土木企業立地推進委員会に付託されました案件のうち、本日報告を求められております
予算関係以外の議案10件、報告1件につきまして、その審査の経過並びに結果を御報告いたします。
まず、議案の内容を申し上げます。
第37
号議案は、
鹿島港北海浜地区新浜緑地及び
大洗マリーナを譲渡することに伴い所要の改正をしようとするものであります。
第43
号議案は、
下水道法の規定に基づき県が行う霞ケ浦常南など7つの
流域下水道の
維持管理に要する費用の
市町村負担額を定めようとするものであります。
第65
号議案は、北海浜第2期埋立地を
事業用地として
予定価格10億5,104万8,908円で売却しようとするものであります。
第66
号議案は、伊奈・
谷和原丘陵部地区を
商業施設用地として
予定価格22億854万2,000円で売却しようとするものであります。
第67
号議案は、
大洗マリーナを
事業用地として
予定価格3億8,100万円で売却しようとするものであります。
第70
号議案は、令和4年度において県が行う河川、港湾及び
下水道事業に対する
市町村の
負担額を変更しようとするものであります。
第71
号議案は、
道路整備特別措置法の規定に基づき、茨城県
道路公社の行う
有料道路事業の
事業内容の一部変更について同意をしようとするものであります。
第72
号議案は、令和4年度において県が行う霞ケ浦常南など7つの
流域下水道の
維持管理に要する
市町村の
負担額を変更しようとするものであります。
第73
号議案は、
合併支援道路(仮称)
上曽トンネル本体工事(桜川工区)について、
請負契約を締結し、工事を実施中のところ、支保工の変更等が生じたため4億4,110万円を増額し、36億3,539万円をもって
請負契約の変更をしようとするものであります。
第78
号議案は、時効の到来した
県営住宅の
使用料等のうち回収不能の債権について権利の放棄をしようとするものであります。
報告第2
号別記1及び別記2は、
自動車破損事故等に係る
損害賠償の額について承認を求められたものであります。
審査の結果、各案件は、いずれもその内容を適切なものと認め、
全会一致をもって原案のとおり可決及び承認すべきものと決定した次第であります。
以上、審査の経過並びに結果を申し上げましたが、本
委員会の決定に対し
議員各位の御賛同をお願いいたしまして報告を終わります。
11
◯石井邦一議長 次に、
文教警察委員会委員長長
谷川重幸議員。
〔
長谷川重幸文教警察委員会委員長登壇〕
12
◯長谷川重幸文教警察委員会委員長 文教警察委員会に付託されました案件のうち、本日報告を求められております
予算関係以外の議案3件、報告1件につきまして、その審査の経過並びに結果を御報告いたします。
まず、議案の内容を申し上げます。
第39
号議案は、
博物館法の一部改正に伴い、
関係条例について
引用条項の移動など一括整理しようとするものであります。
第40
号議案は、
道路運送車両法の一部改正に伴い、
関係条例について所要の改正をしようとするものであります。
第41
号議案は、
道路交通法等の一部改正に伴い、
関係条例に、
制度創設に伴う手数料の新設をしようとするものであります。
報告第2
号別記6及び別記7は、
交通事故等の和解についてそれぞれ承認を求められたものであります。
審査の結果、各案件はいずれもその内容を適切なものと認め、
全会一致をもって原案のとおり可決及び承認すべきものと決定した次第であります。
以上、審査の経過並びに結果を申し上げましたが、本
委員会の決定に対し
議員各位の御賛同をお願いいたしまして報告を終わります。
13
◯石井邦一議長 次に、
総務企画委員会委員長星田弘司議員。
〔
星田弘司総務企画委員会委員長登壇〕
14
◯星田弘司総務企画委員会委員長 総務企画委員会に付託されました案件のうち、本日報告を求められております
予算関係以外の議案5件、請願1件につきまして、その審査の経過並びに結果を御報告いたします。
まず議案の内容を申し上げます。
第25
号議案は、茨城県
退職手当基金を設置するため所要の改正をしようとするものであります。
第26
号議案は、
介護支援専門員実務研修受講試験手数料の
見直し等に伴い所要の改正をしようとするものであります。
第38
号議案は、
地方自治法の一部改正に伴い所要の改正をしようとするものであります。
第42
号議案は、
地方自治法の規定に基づき、
包括外部監査について
公認会計士小笠原隆と契約を締結しようとするものであります。
第64
号議案は、
基金事業の
実施期間の延長に伴い所要の改正をしようとするものであります。
審査の結果、各案件については、いずれもその内容を適切なものと認め、
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
次に、請願の審査について申し上げます。
5年第1
号消費税インボイス制度の
実施中止または延期を求める意見書を国に提出することを求める請願につきましては、願意不適当と認め不採択とすることに決定した次第であります。
以上、審査の経過並びに結果を申し上げましたが、本
委員会の決定に対し
議員各位の御賛同をお願いいたしまして報告を終わります。
15
◯石井邦一議長 次に、
予算特別委員会委員長半村登議員。
〔
半村登予算特別委員会委員長登壇〕
16
◯半村登予算特別委員会委員長 予算特別委員会に付託されました第5
号議案ないし第24
号議案及び第44
号議案ないし第63
号議案につきまして、その審査の経過と結果について御報告申し上げます。
これらの案件につきましては、3月20日及び22日に
委員会を開催し、慎重に審査を行った次第であります。
付託されました議案の内容につきましては、当案件が本
委員会に付託されました去る3月17日の本会議におきまして、各
常任委員会委員長から報告されておりますので割愛させていただきますが、審査の過程では13名の委員が質疑に立ち、
付託議案に関わる県政の
重要課題について様々な観点から活発な質疑が行われました。
論議の対象となりました主な事項について申し上げますと、まず、
県政全般では、
アフターコロナの対応について、令和5年度予算の
編成方針について。
総務関係では、持続可能な
ふるさと納税について、
県有資産の
有効活用と適正化について、より良い県政を目指し、
民主主義を守るための投票率の向上について。
政策企画関係では、
地方移住者獲得の取組について、
県北地域の振興について。
県民生活環境関係では、茨城県の
再生可能エネルギーの
導入促進について、新
産業廃棄物最終処分場の整備について。防災・
危機管理関係では、
原子力災害に備えた茨城県
広域避難計画について、
災害発生時の住民の
逃げ遅れによる被害ゼロに向けての取組について。
保健医療関係では、犬猫殺処分ゼロの維持について、令和5年度の
新型コロナウイルスワクチン接種の見通しについて。
福祉関係では、
県立障害者施設あすなろの
郷再編整備など
障害者福祉行政について、
パートナーシップ宣誓制度から
子どもたちへの
支援拡充について。
営業戦略関係では、
グローバルビジネスの展開について、
茨城デスティネーションキャンペーンについて。
立地推進関係では、
ひたちなか工業団地造成について。
産業戦略関係では、
中小製造業の振興について、
最低賃金の向上について。
農林水産関係では、
県農産物の
品質向上の在り方について、
鳥インフルエンザの発生に対する対応について。
土木関係では、建設業の時間
外労働上限規制に伴う
働き方改革の推進について、千葉県と
圏央道阿見東インターチェンジを結ぶ
バイパス整備の
進捗状況について。
教育関係では、小学校におけるフッ
化物洗口について、
部活動改革について、茨城県独自の
給付金制度等の充実など、
いばらきチルドレンファーストの実現について。
警察関係では、
信号機撤去に関する基準及び進め方について、
通学道路のさらなる
安全確保についてなどであります。
これらの後に採決した結果、第5
号議案ないし第7
号議案、第9
号議案、第11
号議案、第17
号議案、議案第18
号議案、第20
号議案ないし第24
号議案、第44
号議案、第46
号議案、第48
号議案、第56
号議案及び第59
号議案ないし第61
号議案については賛成者多数をもって、また、第8
号議案、第10
号議案、第12
号議案ないし第16
号議案、第19
号議案、第45
号議案、第47
号議案、第49
号議案ないし第55
号議案、第57
号議案、第58
号議案、第62
号議案及び第63
号議案については、
全会一致をもって、その内容を適切なものと認め可決すべきものと決定した次第であります。
以上、審査の経過と結果を申し上げましたが、本
委員会の決定に対し
議員各位の御賛同をお願いをいたしまして報告を終わります。
17
◯石井邦一議長 以上で、
委員長報告を終わります。
なお、各
委員会の
審査報告書の写しを配付してあります。御覧おき願います。
──────────────────────────────
18
◯石井邦一議長 これより討論に入ります。
討論の通告がありましたので、これを許します。
江尻加那議員。
〔24番
江尻加那議員登壇〕
19 ◯24番
江尻加那議員 日本共産党の
江尻加那です。付議された議案、請願及び意見書に対し50件に賛成、34件に反対するものですが、そのうち7件について討論をいたします。
まず、議案第5号、20号、22号、44号は、
一般会計、
水道事業会計、
地域振興事業会計及び
一般会計補正予算です。
令和5年度予算において、法人二税と
地方消費税の増収が見込まれていますが、今年度税収増で366億円の
財政調整基金への
積み増し補正を踏まえれば、令和5年度はさらに県の見込みを上回る増収になることは確実だと考えます。当初予算からきちんと計上し、
物価高騰対策や子育て・
教育支援、
福祉施策の拡充に充てるなど
県民要望に応える予算とすべきです。特に、
学校給食や
子ども医療費、保育料や
学費無償化のための予算が必要です。さらに高齢者などの外出を支援する
地域交通の拡充や
加齢性難聴の
補聴器補助についても
県内市町村の取組を後押しする県の補助を求めます。そして、
県立あすなろの
郷建て替え整備に当たっては、
入所希望者全員が受け入れられるよう県施設の拡充と
体制確保は県の責任です。
さらに、
市町村からも要望が上がっています。
県水道料金の引下げを強く求めます。また、中小・
下請事業所の
価格転嫁や非正規、
ケア労働を含めた労働者全体の賃上げと
男女賃金格差の是正を確実に実行する県施策が求められます。さらに、廃業の危機にある酪農をはじめとした農業者への直接支援や
医療機関、
福祉施設の
コロナ感染症対策予算の継続・拡充を県独自にも行うべきと考えます。
こうした予算が十分でない一方、相変わらず
霞ヶ浦導水事業に新年度9億8,000万円、
常陸那珂港区整備に9億5,000万円、
企業誘致補助金に50億円、新たな
工業団地3か所の造成には64億2,000万円です。そして住民から
反対意見が上がる
日立セメント採石跡地への県新
産業廃棄物最終処分場整備に19億8,000万円が計上されるなど
大手企業支援に多額の税金が振り向けられています。さらに、東海第二原発の再稼働に必要な
広域避難計画づくりを延々と続けていますが、
老朽原発の危険な再稼働に知事は反対すべきです。
以上の立場から
一般会計、
水道事業会計、
地域振興事業会計予算に反対です。
次に、第36
号議案茨城県
鳥インフルエンザの発生の予防及びまん延の防止に関する条例に賛成の上で意見を申し上げます。
野鳥や小動物の
侵入防止ネットを設置しても、ハエによる媒介を見過ごす対策では防げないと、
国立感染症研究所が研究員、前部長が一昨年、
予防対策の盲点とする
緊急提言を発表しています。しかし、こうした知見を政府がこの間認めてこなかったのは、感染は農家の責任とする国の
衛生管理方針の
根本的見直しを迫られるからと考えます。ハエを媒体とした
ウイルス拡散の可能性を示唆してきた
国立感染症研究所の知見を今こそ採用し、
感染経路の
徹底究明と
防疫体制の見直しを県として国に要請するよう要望いたします。
次に、請願5年第1
号消費税インボイス制度の
実施中止または延期を求める請願を不採択とした
委員長報告に反対します。
インボイス制度は、
免税事業者に新たな課税を強いるとともに制度の複雑さから混乱や
事務負担増をもたらします。本県における
登録状況は、法人でも7割台の一方、
個人事業主はいまだ2割台と進んでいません。
一般事業所のみならず
シルバー人材やフリーランスに至るまで多くの県民に影響を及ぼします。今、コロナと
物価高騰の
経済対策に逆行するものであり、10月からの
制度実施を中止、延期するよう求める請願にぜひ御賛同ください。
最後に、請願5年第2
号介護保険制度の改善を求める請願を不採択とすることに反対です。
介護保険施行22年を経過しました。必要なサービスを利用できない事態が広がっており、介護離職も高止まりです。事業所では、深刻な人手不足と経営難が続いておりコロナ禍は事態を一層加速させています。よって、利用料引上げや介護外しをやめて介護職員の処遇を改善するために、国として介護保険財政の国庫負担の引上げを求める本請願の採択を求めて、以上で討論を終わります。
20
◯石井邦一議長 次に、うののぶこ議員。
〔8番うののぶこ議員登壇〕
21 ◯8番うののぶこ議員 市民ネットワークうののぶこより、第5
号議案令和5年度茨城県
一般会計予算案及び第20
号議案令和5年度茨城県
水道事業会計予算案に反対の立場で討論いたします。
今定例会の会派代表質問、一般質問、
予算特別委員会質疑を通じて多くの議員の皆さんが取り上げた共通のテーマの1つは少子化対策でした。2022年の出生数は予測よりも8年早く80万人を切ったため、少子化対策はやっと本当に喫緊の課題であると認知され様々な提案がされました。
大井川知事は、少子化の原因は非婚化、晩婚化であるとして出会いの場の促進を施策として掲げました。しかしながら非婚化、晩婚化は結果であり、その原因には、不安定な非正規雇用が広がり、実質賃金が減少し、将来への不安が膨らみ、十分な子育て教育費用を捻出できないと感じる若い世代が、本当は子どもを産み育てたくても諦めてしまっているという現実を直視するべきだと思います。そしてこの不安を払拭する施策を予算化することが求められています。
大学の入学金や授業料が上昇し、親の所得は減り、多くの大学生が奨学金という名の借金を負わざるを得ない現状を変えるため、県独自の給付型の奨学金の提案がありましたが、知事は必要性を認めない答弁でした。また知事は、少子化対策として所得を増やすため質の高い雇用を増やすとして優れた企業の県内誘致を進めていると答弁されました。
知事の考える質の高い雇用とは何でしょうか、私たちは、新型コロナウイルスのパンデミックを経験したこの3年間で本当に必要な仕事は何かを実感いたしました。感染拡大して外出自粛の中で、
医療機関や保健所、介護や保育、ごみの回収や道路の除草作業、インフラの
維持管理そしてまた食料生産や流通、これらのエッセンシャルワーカーの方々に日常生活が支えられている、社会にとって不可欠な仕事であることをコロナ禍の非日常によって痛感したのではないでしょうか。これらの仕事に対して敬意を払い、持続可能な対価を保障することがひいては社会の安心につながり結果的に少子化対策になると考えます。
また、社会を支える人を育てる教育についても、今の県の進め方には疑問があります。人手不足になっている地元建設業界を支える人材を育てていたつくば工科高校を理系の大学進学を目指すつくばサイエンス高校に再編しましたが、この再編についてどこで話し合われたのか、一般質問でお答えは得られませんでした。
また、つくば市では、沿線開発によって県立高校が不足し、2019年に、つくば市議会が県への意見書も提出しましたが、土浦一高が中高一貫化されて定員が減らされるなど、地域の声を無視した教育改革が進められています。この中高一貫教育校についてどこで議論したのかたどってみると、2018年12月に出された茨城県高等学校審議会の答申の中で、中高一貫教育校については、「設置に当たっては、地域のニーズや人口、既存の中学校や高等学校への影響を考慮することが必要であり、設置形態についても慎重に検討することが望ましい」となっていたにもかかわらず、その直後の2019年2月には、県内10校の中高一貫教育校化が示され、県内8校の一高と鹿島高校、勝田高校を中高一貫教育校にすることだけが先行して決定しました。審議会の議論と直後に発表された実施プランのずれに違和感を覚えます。審議会が口実として使われ、議論の結果が軽んじられているとしたら大きな問題です。また、知事は、質の高い雇用を創出するため、つくばには有名なIT企業を誘致したと発言されました。それならばその質の高い雇用で転入してくる家族のために県立高校を新設していただきたいと思います。
このように現状では、各地域の実態を踏まえ、審議会等での関係者の議論を踏まえた県政運営が行われているとは言えず第5
号議案には賛成できません。
次に、
水道事業会計予算案は、昨年2月に発表された茨城県水道ビジョンにあるように、今後、人口減少で水需要が減少し耐震化も遅れているため、持続可能な水道事業のために2050年には1県1水道とする姿を描き、その準備を進めるものです。しかし、八ッ場ダム事業の際には、人口が増加し、水需要が増えるという予測を示して必要性を説明していました。
不必要な大規模公共事業を行えばその費用負担は水道料金として
県民生活に跳ね返ってきます。現在、進められている
霞ヶ浦導水事業の費用は建設仮勘定に積み上がっており、供用開始されればさらに大きな負担になります。一方、漏水対策などが不備な
市町村もあり、不必要な大規模事業は見直し、老朽化対策や耐震化を着実に進めることが必要です。
以上の理由で、第20
号議案令和5年度
水道事業会計予算案に反対します。以上です。
22
◯石井邦一議長 以上で、通告による討論は終わりました。
これをもって討論を終了いたします。
──────────────────────────────
23
◯石井邦一議長 これより採決に入ります。
まず、第5
号議案及び第20
号議案を一括して問題といたします。
お諮りいたします。
本件は、原案のとおり可決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
24
◯石井邦一議長 挙手多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
次に、第6
号議案、第7
号議案、第9
号議案、第11
号議案、第17
号議案、第18
号議案、第21
号議案ないし第24
号議案、第30
号議案、第32
号議案ないし第34
号議案、第37
号議案、第41
号議案、第43
号議案、第44
号議案、第46
号議案、第48
号議案、第56
号議案、第59
号議案ないし第61
号議案、第67
号議案ないし第70
号議案、第72
号議案及び第73
号議案を一括して問題といたします。
お諮りいたします。
本件は、原案のとおり可決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
25
◯石井邦一議長 挙手多数であります。よって、本件は原案のとおり可決されました。
次に、第8
号議案、第10
号議案、第12
号議案ないし第16
号議案、第19
号議案、第25
号議案ないし第29
号議案、第31
号議案、第35
号議案、第36
号議案、第38
号議案ないし第40
号議案、第42
号議案、第45
号議案、第47
号議案、第49
号議案ないし第55
号議案、第57
号議案、第58
号議案、第62
号議案ないし第66
号議案、第71
号議案、第74
号議案ないし第79
号議案及び報告第2号を一括して問題といたします。
お諮りいたします。
本件は原案のとおり可決及び承認するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
26
◯石井邦一議長 御異議なしと認め、本件は原案のとおり可決及び承認されました。
次に、
委員長より報告がありました請願で、
総務企画委員会に付託されておりました5年第1号及び
保健福祉医療委員会に付託されました5年第2号を一括して問題といたします。
お諮りいたします。
本件についての
委員長報告は不採択であります。
本件は、
委員長報告のとおり不採択と決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
27
◯石井邦一議長 挙手多数であります。よって、本件は
委員長報告のとおり不採択と決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日程第2 第80
号議案及び第81
号議案
28
◯石井邦一議長 日程第2、第80
号議案及び第81
号議案を一括して議題といたします。
お諮りいたします。
本件につきましては、茨城県議会会議規則第38条第3項の規定に基づき、
委員会付託を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
29
◯石井邦一議長 御異議なしと認め、さよう決しました。
まず、第80
号議案教育
委員会委員の任命についてを問題といたします。
お諮りいたします。
本件は、原案のとおり同意するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
30
◯石井邦一議長 挙手多数であります。よって、本件は原案のとおり同意することに決しました。
次に、第81
号議案霞ケ浦北浦海区漁業調整
委員会委員の任命についてを問題といたします。
お諮りいたします。
本件は、原案のとおり同意するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
31
◯石井邦一議長 御異議なしと認め、さよう決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日程第3 議第2号=ないし=議第5号
32
◯石井邦一議長 日程第3、議第2号ないし議第5号を一括して議題といたします。
──────────────────────────────
議第2号 茨城県議会の保有する個人情報の保護に関する条例
議第3号 茨城県議会会議規則の一部を改正する規則
議第4号 太陽光発電設備設置などの大規模林地開発に係る森林法の改正を求める意見書
議第5号 医療提供体制の安定維持を求める意見書
──────────────────────────────
33
◯石井邦一議長 お諮りいたします。
本件につきましては、茨城県議会会議規則第38条第3項の規定に基づき提出者の説明及び議第4号及び議第5号に係る
委員会付託を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
34
◯石井邦一議長 御異議なしと認め、さよう決しました。
まず、議第2号茨城県議会の保有する個人情報の保護に関する条例を問題といたします。
お諮りいたします。
本件は、原案のとおり可決するに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
35
◯石井邦一議長 挙手多数であります。よって、本件は可決されました。
次に、議第3号茨城県議会会議規則の一部を改正する規則、議第4号太陽光発電設備設置などの大規模林地開発に係る森林法の改正を求める意見書及び議第5号医療提供体制の安定維持を求める意見書を一括して問題といたします。
お諮りいたします。
本件は原案のとおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
36
◯石井邦一議長 御異議なしと認め、本件は原案のとおり可決されました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日程第4 誰もが輝く持続可能な茨城を担う人づくり調査特別
委員会設置の件
37
◯石井邦一議長 日程第4、誰もが輝く持続可能な茨城を担う人づくり調査特別
委員会設置の件を議題といたします。
お諮りいたします。
誰もが輝く持続可能な茨城を担う人づくりに関する諸方策の在り方について調査・検討するため、15人の委員をもって構成する誰もが輝く持続可能な茨城を担う人づくり調査特別
委員会を設置し、調査終了時まで継続調査に付することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
38
◯石井邦一議長 御異議なしと認め、さよう決しました。
次に、ただいま設置いたしました当
委員会委員の選任を行います。
お諮りいたします。
本件につきましては、茨城県議会
委員会条例第5条第1項の規定に基づき配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
39
◯石井邦一議長 挙手多数であります。よって、当
委員会委員は、配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
次に、当
委員会正副
委員長の指名を行います。
お諮りいたします。
本件につきましては、茨城県議会
委員会条例第6条第2項の規定に基づき当
委員会委員長に伊沢勝徳議員、同副
委員長に西野一議員を指名いたしたいと思います。これに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
40
◯石井邦一議長 挙手多数であります。よって、本件は指名のとおり決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日程第5 閉会中事務調査の件
41
◯石井邦一議長 日程第5、閉会中事務調査の件を議題といたします。
お諮りいたします。